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白い爪
不安定なんである。
アラタさんによく似たネコ便のおにーさんと話しただけで今日は博愛主義になったりする。
そう言えば昨日は殺意にかまけて忘れていたけど、アラタさんが来年こっちに参上いたす、とゆーお知らせを受け取ったのだった。来年のその頃に自分がどうなっているのかわからない。とても漠然としている。そうして不安なんである。
来週からはしばらくメグミさんがこっちに参るらしい。もう会わなくても平気なんじゃないかと思う。あれから一年経ったのだなぁと、去年の自分をまるで、駄々をこねまくる迷惑な子どもでも見るような、白々とした感覚と共に思い出す。
Read More... 恋はいつも恥ずかしい、といった友人の言葉を思い出す。
メグミさんは終わったなあ。と、改めて思う。
思えば、まだこんな事に足を突っ込みかける前に、シアワセさんの夢をみたあの時に、私は今と同じようにガクガクの不安定になって、毎日のように運命さんと向かい合って、どうなるのだ、どうするのだ、どうすればいいのだ、どうなるというのだ、と、毎日自問自答していた。気がする。
シアワセさんの肩に頬のせて、シアワセすぎたあの夢をみた日からしばらく。
あの時からずっとこの狂気も殺意も私の中にあったものなんだね。小さな竜巻のように私の中で、渦巻いて猛り出すきっかけを待っていたんだね。
アナタは死んでいないんだね。
かさねみたいにして、倒れたその地から片腕あげて私を指差して、その怨念で私を操っているんだ。
でも私は、傷つかないよ。
こんなばからしい事で傷ついたりしない。
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2005.10.31.21:45
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