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たぶんはじめてぶつけるのだ。
フィクションハクション。
「君が僕を救うのだ」
「まるで樫のように、ナゼ揺らがないでいられるのだ」
て!
アリガトウ!全然伝わっていなかったてことがわかったヨ!
ホント、がっくし来たー。
Read More...ずっとずっと、ちらりちらりと、レスキュー求めてたつもりだった!屹度わかってくれてるんだと思った!わかってて。ダイジョーブだよ。今に助けるよ。待っていなよ。つー、仕種はいちいちサインなんだと思っていた。そういう些細なものだけを頼りに、それにすがって崖っぷちを泳ぐよーに渡っていた。命綱だった。
だけど何も、一つも、伝わってなかったのか。
笑っちまう。
ちゃんと言葉で、タスケテ、と言えば良かったのだろうか。だけど僕の抱えてたもやもやはあまりにぼやけすぎていて、正体がわからなくて、でかい鯨に向かっていくような君に向かって、君の背後から、タスケテ!だなんて、どのツラ下げて言えただろうか。
貴方は貴方で、戦っていた。
どのツラ下げて、言えただろうか。
そういうのは私の甘えだったのだろうか。
そういうのは私の狡さだったのだろうか。
貴方の立場になったら、そんなような、見せたいのか見せたくないのかすらわからないような救援サインを、見逃したからといってなじられるのでは割が合わない、と私でも思う。正当性は貴方のほうにある。
だからなじったりしていない。
もっと、気にかけてくれていないのかと思ったことが沁みた。
私が貴方を救うのですか、そーですか。上等。
私はそんなふうに揺るぎないものに見えますか。どーでしょうか。
上等。
私は貴方を守らなくちゃいけなかった。
私は貴方のバックアップだった。でかい鯨に突っかかっていく貴方の背中を支えて、後退なんかしてはいけなかった。貴方が少しでも後退しかけたら、私が怒鳴りつけないといけなかった。いつからそんなふうになったのだか。間に壁はあるのだと思っていた。貴方と私の間に、倫理とか仰々しく書かれた壁があるのだと思っていた。今は私の後ろに壁が立つ。それを破られないように、その更に後ろにあるものを守るために、私は貴方を支えているんだ。
私はね 、 鯨なんて、殺してしまってもいいと思っていたんだ。
いっそ始めからいなければいいと思っていたくらいだ。
貴方が苦しまないで済むのなら、それが一番いいと思った。
だけど、今は押し返したい、ただそれだけだよ。
私と壁と壁の後ろのほんとうに大事なものと、貴方の力で、押し返したいんだ。
私は、守っていただきたかったよ。
できるなら。
強くなりたいと思っていた。揺るがずにいられるのなら、貴方に何を明け渡してもいいと思った。貴方が頭を抱えたり、うずくまったり、うつむいて歩いて行くのは厭だった。痛かった。見るのはつらかった。貴方がいつも光を纏っていられるのなら、その為に自分から今ある限りの強さを譲ってしまってもいいと思った。抜け殻のように乾涸らびて置いてゆかれてもいいと思った。
そう思ったときの自分は、えらく芯があったのだと、今わかる。
そうであったときの自分が、貴方の中で続いているのだと。
今だからわかる。
私は、もうくずおれました。
膝をつきました。
引力に抗いきれずに、地面に叩きつけられました。
そんな私のザマに気づかずに、スタスタ歩いて行ってしまう貴方に、レスキューを求めてみたりもしました。守っていただきたかった。心配していただきたかった。必死で探していただいたり、してほしかった。
私のために走ってほしかった。
けれど私を振り向いては、振り向いて私のザマに気づいては、くれなかった貴方は。
仕方ないので、自分のことはもうやめにする。
代わりに明日こう言う。
あの人を、救ってやって。
私ではもう助けられない。
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2004.07.31.23:46 | トラックバック (0) |