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まっすぐな軌跡

自分から進んで手を離したけれど、その手が厭になったからじゃない。
その手に、それ以上触れてはいられない、そういう決断をするだけの、外部からいろいろな圧力があった。
それでも最後に決めたのは自分自身だけども。
その手をいつまでも握りしめているときっと、この先に必ずどちらかが腕を失くす、そのような気がして、手を離した。
自分の腕を失うのは厭だし、その手が肘だけになって自分にくっついてくるのも厭だ。

卑下はしないで。
自分が至らなかったから手を離されたのだとか、卑下しないで。
どうせなら自惚れて。
自分を守る為に苦しい決断をしたのだと、自惚れて。

卑下はしないで、貴方が貴方の価値を貶めるのは厭だし、貴方の中で自分がその程度の人間だと思われるのも厭だ。

必要な傷だった。と、それくらいしか今は言えない。

2004.06.17.22:39 | トラックバック (0) |

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