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世界に散らばる迷子さん

失うことに対する構え、つーものを常に作ってきたつもりだった。
しかしふと気がつくと、失うであろう、と予測している対象は半分しか私の掌にのっていないものばかりで、完全に私が「与えられているもの」であるとか、「預けられているもの」に対しての構え、というものは、全くココロに生じていなくって。

そういうのをある日突然掌から取り落として、足元に砕けて、言葉すら失うのであろうな、と。思ったよ。

私が一番、失くして困るものというのは、私が失くすことを考えもしていないものなのだろうな、と。

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2004.06.05.19:58 | トラックバック (0) |

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