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墓と鴉
夢は夢、奇蹟は奇蹟。
現実は現実で、夢とも奇蹟とも、決して相容れない。
他人は他人。自分は自分。
現実は自分で、他人とも奇蹟とも、決して相容れない。
お伽噺をきかされて生まれる。
夢を託された昔年の恨み辛みと皮肉の結晶を鼓膜に紡がれる。
奇蹟は存在するのだと信じ込む。
願いと祈りは、天を駆け地を揺るがすのだと信じ込む。
現実の中で育つ。
Read More... 願いと祈りが、何ものも動かし得ないことを知る。
人の念は、相手の中に叩き込まなければ意味がない。内に秘められたままでは意味がない。相手に触れなければ意味がない。自己以外の何ものにも作用しない。
人知れず抱く想いに、天を駆ける力はない。大地を揺るがす強さはない。
祈りは口中で唱えて意味を為さない。
相手の耳元で叫ばなければ力を得ない。
私が貴方を見ている。大丈夫。
私が貴方を想う。大丈夫。
私が貴方の代わりに祈る。大丈夫。
いつも貴方の後にいる。大丈夫。
倒れて来ても受け止める。大丈夫。
貴方の為に此処にいる。
だから大丈夫。
貴方の耳元で囁かなければ、貴方を揺るがすことのない。
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2004.05.02.21:09
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