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獏飼う人
お正月からこっち、何でか恐ろしい夢ばかしみていた。
元日。
御不浄で用を足していると右後ろの壁から黒い女の人が現れる。咄嗟に手元にあった黒い聖書で頭を殴るとすごすごと壁に戻る。
ああ、こんな恐ろしいことがあっては二度と前のように知らぬふりして生活していくことはできない。と心底残念に思う。
二日。
友人に見せられたどの写真にも、友人と一緒に色のない顔した男の子が写っている。この男の子は幽霊なのだと友人は言う。一枚だけ、その子が目を閉じて仰向き加減にぽっかりと口を開けている写真があった。これがこの子が死んだ時の顔なのだな、と思ったら、何とも恐ろしい心地になって、
ああ、こんな恐ろしいものを見て、もう二度と暗闇に怯えずに生きていくことはできない。と猛烈に後悔をした。
休みが明けて仕事に行くのがイヤでイヤでイヤでしょーがない。
2004.01.03.21:20 | トラックバック (0) |