■診断結果・榎木津礼二郎

『父さんのじいさんッ！！』

僕がそう答えた途端、黒衣のおぢさんははっとしたように僕を見た。
僕の背後にある何物かにじっと目を凝らす。

『見えたッ！』

一声そう叫んだかと思うと、だん！と床を蹴るように膝を立てる。

『君に憑いているのは妖怪センリガンだッ！』

そう叫ぶと、その言葉の意味を考えつく前に
彼は僕の頭に玉串脳天かち割りチョップをくらわして去って行った。
 

お祓い終了です。

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